夢の印税生活。誰しも一度は見たことはあると思います。
そんな印税生活の第一歩となるのがこの本。
著者は日本ビジネス作家協会の会長である廣川州伸(くにのぶ)氏。目次を見ておわかりの通り「仕事での経験・ノウハウを一冊の本にまとめ、それを出版するまでにはどうしたらいいか?」という問いに答えた一冊です。自分が持っているノウハウはビジネス本に、ドラマチックな経験談は経済小説にしてしまおうというもの。さらには週末作家として活躍するための時間術もまで示されています。なんてお得なんだ。
目次:
プロローグ――週末は、作家気分で!この本の素晴らしいところは文章を「どう」書くかというよりも「何」を書くかに絞った内容になっていること。何を書けば売れるのか、その戦略とノウハウがこの本には詰まっています。著者の本業がマーケティング業だけあってそのノウハウはまさに目からウロコです。ブロガーも必見。以前、本ブログでも紹介した「すぐに稼げる文章術 」は、逆に売れる文章を「どう書く」という視点で書かれているのであわせて読むことをオススメします。
第1章 誰でも作家になれる
第2章 あなたの人生の棚卸し
第3章 ビジネス書をつくろう
第4章 経済小説をつくろう
第5章 あなたの本を出版する
「会社も好きじゃないし、仕事も楽しくないよ〜。だから自分にはノウハウも経験もない」とお困りのあなたも大丈夫です。
仕事には必ず「学び」の部分があるはずです。また自分の立場をフル活用すれば、テーマにつながる体験を積むこともできるはず。しかも、その仕事は「人が嫌がる仕事であればあるほどそれを体験している人は少ないので貴重」という大原則があります。むしろあなたの辛い経験こそ希少価値の高い売れるネタになるのです。人の不幸は蜜の味というように、ビジネスマンとして不幸にさらされているあなたこそ、作家としてはラッキーなのです。
もちろん本書を読んで、実践したからといって、すぐに出版して印税生活突入!!なんて甘いことはありません。本書の中でもそれは指摘されています。しかし、この本には、世のビジネスマンに「ものづくり」の醍醐味を再び味わってほしい、そして「ものづくりを楽しむ心」を応援したいという熱い思いが込められています。
人生は仕事だけではありません。いつもの職場のほかに、もう1つの職場をもって、自分の好きなことをしてすごしてください。やがてあなたの創作ノートから、ベストセラーが生まれることを期待しています。本書を読むことで、あなたの作家への一歩を踏むだしているのですから。まずは本書を手に取ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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