振り込め詐欺の解決策について

ところで

今朝、iPod touch産経新聞を読んでいたら、「振り込め詐欺新手法で撲滅」という見出しの記事を見つけた。
この記事では、神奈川県警の振り込み詐欺対策が一部紹介されていた。その対策は「だまされたふり作戦」というで、だまされた振りをして、犯人をおびき寄せ、逮捕するという作戦である。実際に、犯人逮捕にもつながっているという。

すると

この対策って原始的だけですごく良いなと感じた。

考えてみると

振り込み詐欺対策として、頻繁に議論されているのは、「いかに騙されないよう注意するか」という視点からの対策である。その点、この対策は犯人を捕まえるという振り込め詐欺の問題の根っこを解決しようとしている。そもそも振り込め詐欺をおこなう人がいなければ、振り込め詐欺に注意を向かせなくて済む。

また、犯人側からすると、一定の確率で獲物が罠である場合、犯行の意欲を減退させることもできるだろう。

振り込め詐欺インセンティブは電話一本でできること。→いたちごっこを続けて、複雑化してしまえば、逮捕もしやすくなる。(振り込め空き巣などはその典型。電話一本のものと比べてて、証拠が残る確率がぐっとあがる。)

というわけで、

なぜ、こうした「だまされたふり作戦」が実行されていなかったのか、不思議に思うほどである。もし、実行されていたとしても、なぜ報道されていなかったのか。この手の対策は報道すればするほど、犯罪防止の抑止力となるはずである。自分の情報感度が低かっただけだと思いたい。この新聞記事を読んで、問題の本質は何かと考えることが非常に重要である、と再認識した。