寝ている時間も有効活用?「脳」活用術!!

羊
皆さんは睡眠という言葉を聞いて何を想像しますか?
充電?休息?
もちろん体にとってももちろんそうです。しかし、脳という臓器にとっては「睡眠」というのは別の役割があるそうです。

■脳は決して眠らない

最近の脳科学でわかってきたことなのですが、実は「脳」というのは眠らないのです。むしろ、ニューロン神経細胞)の働きが活発になるのは睡眠をしているときだそうで。一体何のために働いているかというと、それは記憶を整理するために活動しているそうです。起きている間にインプットした大量の情報を処理するために、他の思考をシャットダウンして情報を整理しているわけです。

さらに、このプロセスでおもしろ現象が起きています。脳というのは、単純に記憶を順番に再生しているのではなく、なんとなくパーツを使いながらあれやこれやと情報を組み合わせているのです。一日の出来事をA→B→C→Dと順番に再生して記憶の定着をしたりもするのですが、突然まったく関係のないFを持ってきてA→B→F→Dと組み合わせたりもします。この適当な組み合わせを視覚的に認識することが「夢」です。「夢」というのは、脳が記憶を色々と組み合わせているので、ごちゃごちゃした内容になっているんですね。

そして現在、わかっている睡眠の役割を大きくわけて3つあります。1つは目は、記憶は繰り返し再生して情報を圧縮する「記憶の定着」。2つ目は、時間的に離れた事象をくっつけたり、三段論法をやったりする「論理的思考」。そして、あれやこれやと情報を組み合わせて、閃きを与えてくれること。脳は寝ている間も知的生産活動をおこなっているのです。

■寝ている脳にアイデアを閃かせるには?

この3つ目の役割を最大限に活かすにはどうしたらいいのでしょうか。それは、考えたいこと、アイデアがほしいことを、明確な「問い」にしてから寝るんことです。例えば「次の論文の内容をどうしたらいいか?」という感じで、自分に質問してから寝るんです。

そうすると、脳は睡眠で記憶を整理しながら、問いに対するアイデアを探してくれるわけです。簡単な質問なら翌朝は翌日の午前中ぐらいに、答えが浮かんできます。閃きを生み出しやすくするために、朝にシャワーを浴びたり、散歩をすることも有効です。また寝る前にユビキタス・キャプチャーをパラパラと見ておくと組み合わせの幅が広がっておもしろいアイデアが生まれるかもしれませんね。

せっかく休まず働いてくれる人がいるんですから、それを有効活用しない手はありません。考え事は「脳」にまかせて、あなたはゆっくりとくつろぎましょう。

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【参考リンク】
「ほぼ日」の睡眠論:ねむりと記憶。