何のために本を読んでいるんですか?

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる:本ばかり読んでるとバカになる

 読んだことによって何かが変わっていなければ、何の意味もない(「時間が経った」はナシね)。もっとズバリ言うと、読んだことによって自分が変わっていなければ、その本は読まなくてもよかった、ってこと。そいつを自分の目で見て理解するために、アウトプットはどうしても必要。どう変化したのか見えないのなら、変化していないのと一緒。「記憶の片隅」や「血肉になって」とヌルいことは教頭先生あたりでよろしい。
自分への戒めを込めて、エントリー。日々の読書を習慣にしていると、どうしても読書自体が目的になってしまいませんか。とくに勉強熱心なビジネスパーソンほどその傾向が強いように思います。

ベストセラーになったあの本も読まなきゃ!!
あの書評blogで紹介されてから読もう!!
とりあえず買っておけばいいかと、どんどん積読してしまう。
積まれている多くの本に急かされて、とりあえず紙面だけを追って読んだ気になる。

まさに手段の目的化。ぼくの場合、高い生産性を身に付けるための読書であったはずが、その目的だけ抜け落ちて読書のための読書になってしまうことがよくあります。これはインターネットの情報についてもそう。こんな大事なことに改めて気づかされました。弾さんありがとう!!

404 Blog Not Found:書評blogの本当の売り物

あなたの役割は、それを読んだことによってあなたに何がおきたかを紹介することなのです。
読書体験と言っても難しいことではなく、要するに自分にとって
1.なにが良かったのか?(悪かったのか?)
2.なぜ、良かったか?(悪かったか?)
3.その本を読んで自分の何が変化したか?
をまとめる作業だと思います。これができてはじめて読書をした意味がでてくる。まとめる苦労を味わうことで、形式知から経験知への変換がおきるのです。

本の読み方 スロー・リーディングの実践 :P.35

「オレは何百冊も読んだ!」と言っても「で?」と笑われるのがオチだ。しかし、「オレはあの本のあの一章節に感動した!」というのは単純にカッコイイし、その人間性について多くを伝えてくれるだろう。
ぼくもカッコイイと言われる読書を心がけていきたい。そのためにも自分自身に言い聞かせよう。何のために本を読んでいるんですか?

関連エントリー
考え抜いたあとは、余計なことを考えるな‐書評‐答えが見つかるまで考え抜く技術
50冊レビュー 7冊目:「本の読み方」
経験を経験で終わらせない!「今年」を保存する技術
「桃太郎」すら問題解決のテキストにするフィンランド式教育の徹底力
【知的生産技術の教科書】効率が10倍アップする新・知的生産術 50冊レビュー 10冊目