ぱっと見うすい。ぱっと見じゃなくて本当に薄い。
ですが、その外見に見合わずしっかりとした内容を持った本です。
どんな内容かというとプロジェックトをうまくまわすコツを
RPG(ロールプレインゲーム)に例えて、おもしろく説明しています。
どうおもしろかというと、まさにゲームの攻略本を読んでいるよう。読んですぐに試したい衝動に駆られます。その仕掛けは随所に仕掛けられています。
僕はシゴタノさんのエントリーを読んで気づいたのですが、何気なく読んでいた脚注にまで仕掛けがしてありました。まさに説明書なしでも操作を覚えていくゲームのようにデザインされた本。良い意味でやられました。この仕掛けを自分で見つけるのもおもしろいです。
さて、これを読んで早速試してみたのが、冒険の地図(プロジェクトマップ)を手に入れること。企画書なんてお堅いモンと違います。
簡単に書き方を説明すると、
まずA4の紙を用意する。
次にその紙の中心にプロジェクト名を書く。(気分が出るようできるだけかっこよく)
そしてその周りに思いつくことをどんどん書く。
もぅ、わーっと書く。
その後も、プロジェクトの進行に応じて
何か思いついたりしたら、それも冒険の地図に書き加えていく。
要素がいっぱいになってきたり、ごちゃごちゃしてきたら
また新しく冒険の地図を書き直す(バージョンアップ)
これだけ。非常に簡単です。
このブログ自体もこうやってアイデアを出してきました。
こんな感じ。
なんだこんなことかと思われますが
この冒険の地図やってみるとすごい効果的です。
メリットをまとめてみると
?5分でできる即効性。
?A4、一枚でぱっと全体像が見渡せること。
?バージョンアップする事で自然と気持ちの変化を客観視できる。(成長を計測できる)
があげられます。とくに?はかなり実感できます。気持ちの変化というかプロジェクトの変化の様子って、普通にしているだけじゃ計測しにくいと思います。てか、そもそも変化していることに自分では気づいていません。
じょじょに変化していったことはつい気づかずに忘れてしまう。最初からそうだったような錯覚をもってしまう。P.019より引用このじょじょに変化していく様子が、手に取るようにわかります。僕はA4ノートに冒険の地図を書きためているのですが、初期の頃と現在のモノを比較すると、まさに違いが一目瞭然になります。自分のレベルアップを目に見える形で実感できるとさらに力を入れるところもわかってきます。ゲームでいうとステータスが見える状態になるので、例えば「こうげき」はだいぶ充実してきたので、次は「かしこさ」をあげようだとかの見通しが立ちやすくなります。
このように内容は濃いですが、無駄をばっさりと省き、非常にコンパクトにまとめられています。常にカバンに入れて読み返した一冊。
本は嫌いって人も、ぜひこれだけは読んでみてはどうですか?
どうでもいいですが、基本的に黄色か緑の本は良書が多い気がする。
関連リンク
・こどものもうそうblog−著者ブログ
・プロジェクトは冒険だ!「仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本」−スゴ本
・パッと見わたせる効用 −シゴタノ
タイトル:仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本
著者:米光 一成