【知的生産技術の教科書】効率が10倍アップする新・知的生産術 50冊レビュー 10冊目

俺と100冊の成功本さんで、

300ページというボリュームも水増しして300ページではなく、削って300ページというのが凄いですね。しかも、巻頭と巻末にカラーでおススメ本や使用アイテムが丁寧に紹介されています。

巻末のおすすめ書籍やおすすめオーディオブックだけでも一冊の本になりそうな勢いかも。

という恐ろしい情報量であると紹介されていたので、試しに読んでみました。勝間さんの本は以前「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」を読んでいたのでそれに似たような内容かと思っていたのですが、完全に勘違いでした。

この本、まさに知的生産についての教科書といっても過言ではありません。インプットの技法からアウトプットの技法、はては知的生産をおこなう上で重要な生活習慣の方法から人脈の広げ方まで、くまなく述べられています。この本を章をひとつずつピックアップして掘り下げていくだけこのブログのネタには困らないはず。(いずれ、もっとピンポント
なレビューを書きたいと思います。)

削ってこの内容、非常に驚きです。まさに著者のポテンシャルのすごさを物語っています。1500円程度でこの情量なら絶対にお買い得です。

さて筆者がこのようなスキルを身に付けることができた背景に、「定着率」に徹底して注目しているということが読み取れます。本書P.272から引用してみると

いかに新しく得た知識を行動に移せるかという転換率がその人の成果を決めてしまうのです。すなわち、

成果=知識(たくさんの情報を得て新しいことを学んだ事柄)×実行割合(その学びの中から行動に着手した割合)×定着率(着手したうち習慣として残った割合)

で、決まりますので、例え学びが少なくとも、実行割合が100%であれば、どんどん新しいことを試せます。

というように述べています。この定着率をあげるために、目標を行動レベルまでに分解し、さらにその行動をどのようの仕組みがあれば続けることができるのか工夫している点が他の成功本とおおきく違うところだと思います。具体的に筆者がどのような仕組みを作っているのか、巻頭の写真を見るだけでも、参考になります。

続かなかった行動を今度こそ続けるために、本書を参考にしてみてはいかがでしょう。

関連リンク
私的なことがらを記録しよう!!‐著者ブログ
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 その1‐俺と100冊の成功本

タイトル:効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
著者:勝間和代