50冊レビュー 8冊目:「イチロー式集中力」

1月2日放送のNHK「プロフェッショナル」で知ったんですが
イチローってすごい偏食だったんですね。
7年間昼飯が奥さんのカレーって。

ただ、それほどまでに好きなものへ執着できる性格が
彼を偉大な野球選手へと育て上げたのではないでしょうか。
もう執着心っていうかイチローにとってのカレーは
川島なお美にとってのワインみたいに当たり前のものなんでしょうね。
空気や水と一緒。

そんなイチローにちなんで
今回は「イチロー式集中力」という本をご紹介させていただきます。

プロゴルファー宮里藍の愛読書として話題になった
イチロー262のメッセージ」などイチローに関する本は
たくさん出版されていますが、
この本は"集中力"という切り口でイチローの技術が分析されています。

学ぶべきことは色々とある本ですが1つあげろと言われると
僕は「準備を完璧にする」ということに興味を惹かれました。

2002年のシーズン、8年間続けていた
首位打者のタイトルを逃したことについてイチローはこう語っています。

『続けていたものが止まるということは残念ではありますが、人に勝つためという価値観で野球をやっているわけではありません。やれることはすべてやりましたし、手を抜いたことがありません。やろうとしていた自分、準備をしていた自分がいたことを誇りに思っています。』

イチローといえども人間です。毎回バッターボックスに入るたびにプレッシャーを感じているそうです。しかし、「本番」というのは、自分がおこなった準備の確認作業であると考えてみてください。準備を完璧におこなえば、プレッシャーに打ち勝つ自信が生まれます。また例え本番でうまくいかなったとしても、満足感は残ります。

そんなこと当たり前のことじゃないかと思われるかもしれません。
確かに本書の内容は決して目新しいことが書いてあるわけじゃありません。"鈴木一朗"が"世界のイチロー"になれたのは当たり前のことを当たり前以上の情熱でおこなうことができたから、だと僕は考えます。「俺とイチローは全然違う」となげく前に、本書を読んで、何か1つでもやってみてはどうでしょうか。

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